純損失の繰越控除と繰戻還付


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 赤字が発生した場合は損益通算できることについて前回まとめましたが、黒字よりも赤字が多くなってしまいマイナスになってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。


 損益通算ができるのは4つの所得であると前回述べましたが、損益通算を行っても控除しきれない損失(赤字)金額については純損失の繰越控除という制度があります。
 これは損益通算を行っても損失(赤字)金額が発生する場合は繰越控除できるという制度です。
 これは確定申告をしている人が青色申告者か白色申告者であるかによって変わってきます。

青色申告者 損益通算しても控除できない純損失の金額を、その年の翌年以降3年間に渡り、繰越控除できます。(確定申告が必要)
白色申告者 損益通算しても控除できない純損失の金額を、変動所得又は被災事業用資産の損失に限り、その年の翌年以降3年間に渡ってその純損失の金額を控除できます。(確定申告が必要)


 このように青色申告者と白色申告者は繰越控除できる年数は3年間で同じなのですが、繰越控除の対象が青色申告では全てに対して、白色申告では限られてしまいます。

 それでは具体的例を挙げて説明してみたいと思います。
 FPファイナンシャルプランナー合格のためにも勉強していきましょう。

所得繰越控除額課税所得額
H.17年-50万
H.18年-60万50万(H.17年分)
H.19年-20万50万(H.17年分)
60万(H.18年分)
H.20年+70万
70万-50万(H.17)-20万(H.18)
      ↓
40万(H.18)+20万(H.19)
0円
H.21年+70万0万円10万(70-60)

 このように、赤字金額を翌年以降3年間に限り控除金額に繰り越すことができます。
 また青色申告者については純損失の繰越控除に加えて純損失の繰戻還付という制度もあります。
 これは青色申告者が純損失が発生した年の前年に青色申告をしている場合、純損失が発生した年の純損失の金額を前年に繰戻して計算し所得に係わる金額から還付できることができます。
 
 少しわかりづらかったでしょうか?FPファイナンシャルプランナーの知識ではなく知っておいてお得な分野だと思いますので覚えておきましょう。


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コメント
お世話になります。

私は現在、不動産賃貸業をしています。(というのか、相続により自然に始まってしまいました)青色申告をしています。
どうか、繰越純損失の仕方について教えてください。


2013年の総所得金額の赤字が約80万円
2014年の総所得金額の赤字が約200万円
2015年の総所得金額の赤字が約100万円
2016年の総所得金額の赤字が約100万円
2017年の繰越純損失=無し、約90万円の総所得金額黒字に転換。

2013年の確定申告の際に、総所得金額の段階で80万円の赤字が出たため、2014年にこの損失を繰り越せるよう書類を提出しました。しか
し、よく考えてみたところ減価償却費が多いため赤字が続きそうです。
これらの繰越純損失を2017年の黒字に当てることはできないものでしょうか?

どうぞよろしくお願いいたします。

meg
【2014/11/29 15:00】 | meg #LkZag.iM | [edit]
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